クロス・クロールからフロー(流れ)へ (3)
ムーブメント・ダイナミックスと共に過ごした私の体験
シグリッド・ロース(インターナショナルファカルティ・イタリア)
2005 年 3 月発行の「The Brain Gym Journal 」にゲイル・デニソンによる「学びのエコロジーへ(Towards an Ecology of Learning)」という記事がありましたが、その中で述べられていた多くの考えと私の体験はつながります。
ゲイルは、学びとは単に情報や説明、繰り返しを通じて起こるものではなく、感覚的で、
運動感覚(kinesthetic)の体験から育って行くプロセスであると述べています。私たち
は、見ること、聞くこと、触れることを通して学びます。そして何より、自分の身体が
空間の中をどのように動くかを通して学びます。
この考え方は、ムーブメント・ダイナミクスの中に深く息づいています。
ムーブメント・ダイナミクスの講座では、単に「正しい」動きを再現するよう求められ
ているわけではありません。方向、リズム、高さ、動きの幅や質を変えたら何が起こる
のかに気づくように促されます。何年にも渡り知っているクロス・クロールであっても、
自分の感じ方が変わることで、突然まったく新しいものになることがあります。
ゲイルはまた、遊び・プレイと探究の大切さを強調しています。遊びは、結果ばかりに
意識を向けることなく学ぶことを可能にします。遊びは好奇心を生みます。試してみる
こと、変えてみること、適応すること、そして発見することを可能にしてくれます。
思えば、最初のムーブメント・ダイナミクスの受講から、まさにこの点に私は惹きつけ
られたのでしょう。「正しくやらなければならない」ことはなく、代わりに探究できる
ことがたくさんある・・・そんな感覚でした。


